沢マニュアル

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SAWA

Sawa Manual


沢に行くときのQ&Aマニュアル

基本的な考え方

沢に行くということは、濡れるということが前提となります。着ている服は濡れても乾きやすく動きやすいこと、持っていく荷物の防水が重要になります。
 
水の近くは滑りやすくもあるので、いつもよりも慎重に歩いて、無事に元気で帰ることが大切です。

どんなウェアがオススメですか?

ウェアは動きやすい格好が良いです。素材は化繊がオススメです。
 
綿以外のものが考え方の基本。綿を避けた方が良い理由は、濡れると重くなるし、乾きずらい特徴があるからです。乾かないということは低体温症の危険性が増すということです。
 
なのでオススメは化繊のウェア。なんといっても乾きやすい特徴があります。
 
着替えは一式持ってくることをオススメします。沢で転んで全身がずぶ濡れになる可能性があります。
 
コスパ重視でいうとユニクロが優秀です。エアリズム、ドライ系のスポーツウェアが使いやすい。気兼ねなく使えるので破れてもへっちゃらで、よりワンパクになれると思っています。
 
パンツよりもタイツとショートパンツの組み合わせが多くの人に好評です。タイツをはかずに素足は気持ちが良いですが、虫がいる季節は刺されるし、転ぶと擦り剥く可能性があるので注意です。
 
できれば帽子もあると良いかもしれません。頭の怪我防止のためです。
 
とある日の沢のウェアはこんな感じ。(ユニクロコーデ)
*サポートタイツはGUに移管されたみたいです(2023年11月現在)
 

沢のユニクロコーデ

参加者の中には、ジャージ、水着やラッシュガードを着る人もいます。どれも快適だそうです。
 
ここからは、沢を本格的にやりたい人向けのお話です。オススメなのは、ファイントラックのウェアです。ドライウェアとフラッドラッシュの組み合わせがオススメです。僕は真夏以外は、下半身だけこの組み合わせを使っています。メーカーの解説のページはこちらです。
 
登山系のブランドでは、モンベルが沢に特化した製品を作っています。
 
今現在、僕のウェアは沢に特化したものではないのですが、Axesquinの凌シリーズのウェアを着ています。足るを知るというブランドコンセプトと雰囲気が好きだからです。


荷物はどのようにすればいいですか?

荷物を濡らさないようにするには、荷物をビニール袋の中に入れてからバックパックに入れることです。
 
できれば大きなビニール袋を二重にすること。ビニール袋の口を縛るのをお忘れなく。
 
絶対に濡らしたくないものはジップロックに入れることをオススメします。スマホとかバッテリーとかの電化製品はジップロックが良いです。ちなみに沢の中に入っている時にスマホは圏外になります。アウトドアメーカーなどから濡れ防止の製品は多数出ているのでそれを使うのも良いでしょう。
 
僕の経験では、大丈夫と慢心していたら滑って転んで、たまたま袋を縛り忘れたりして、荷物がほんのり湿ってしまったことがあり、ちょっと悲しかったことがありました。
 
着替えも濡らしたくないので防水対策したいですね。


どんな靴がいいですか?

運動靴、つまりスニーカーで大丈夫です。履き慣れたものがオススメです。
 
僕のスタイルは、山と同じでトレランシューズ(トレールランニング用シューズ)です。足底のパターンが土でも滑りずらいので使いやすいです。山を歩くことにも使えるのでとても便利です。
 
アウトドアメーカーからでている沢専用の靴や足袋もあります。これはあったら便利です。ですが、今回行く沢では、なくても全く問題ないです。
 
参加者の中には、いつもの登山のようにハイキングシューズを履いてくる方もいます。特に問題になったことはありません。以前使っていた古い靴の場合、ソールが剥がれたりするのでお気をつけ下さい。
 
ウォーターシューズは賛否両論あります。快適という方もいます。靴擦れが起きたり、歩きずらかったりするケースがあります。「スニーカーのほうが圧倒的に楽」という声もあります。
 
また、サンダルで歩いたりもできますが、初めての人にはオススメしません。ケガが恐いのと、歩くのに慎重さが必要になりメンタルが削られ、さらには体力も削られていくからです。つまりは安全が担保できないということです。


おやつは、なぜ持ってくるのですか?

おやつは、アウトドアの世界では重要なものです。それは行動食とも呼ばれています。つまり、休憩以外でも食べたくなった時に食べるのが行動食です。
 
自分が感じている以上にエネルギーを消費しているので、こまめな栄養補給は大切です。エネルギー不足になると動けなくなることがあります。いわゆるシャリバテやハンガーノックと言われる症状です。
 
何がオススメかと言われると、好きなものが良いです。甘いもの、しょっぱいもの、どちらもあると嬉しいですね。チョコレート、アメ、ようかん、カロリーメイト、プロテインバー、柿ピー、おにぎり、パンなど何でもOKです。
 
お腹が空いたら遠慮なく食べてくださいね。


水はどれくらい持って行きますか?

飲み水に500mlのペットボトル1本がオススメです。
 
コーヒー、お茶、ジュースなどは、水とは別に嗜好品として持ってくると良いかと思います。
 
水は1リットルで1kgなので持ち過ぎに注意です。過去には4リットルもの水を持ってきた人がいて重くて大変そうでした。
 
この沢には途中に水場あります。
 
いざとなれば沢の水を飲めば良いのです。浄水器は携行しています。


トイレはどうしたら良いですか?

現地にはトイレはありません。駅にトイレがありますので、そこを利用して下さい。
 
では、山の中でトイレに行きたくなったらどうするのか?
 
どこでもトイレです。ただしマナーと注意があります。基本的な考え方として、自然は元の状態にして帰るということ。特に使う紙には要注意。白い紙が自然界の中では目立って景観を乱します。使った紙は燃して埋めるか持ち帰ります。持ち帰る時には犬の散歩用の袋が便利です。ジップロックなどの密閉ができる袋も良いでしょう。大便をする時には、小さく穴を掘って用を足し埋めるか、した後に土や落ち葉などをかけて自然に帰るように促します。川の近くではしないことも大切です。最低でも15mは離れるのが基本。川の水は飲み水にもなるので要注意です。
 
場所も大切です。道から外れて用を足すかと思いますが、これで遭難ししたり滑落して事故になる場合もあります。脇道にそれる時には前を見るだけでなく後ろを振り返って、どうやって帰るか確認しながら歩くと良いです。山では行きと帰りの景色がまるっきり違うことがよくありますから。トイレに行く時は、一声かけて下さい。
 
一応、山用のトイレットペーパー、紙を持ち帰る用の袋、スコップは用意しています。
 
山でのトイレ事情は様々な説がありますが、自分も他人も気持ちよく自然の中で遊ぶにはどうしたら良いのかを考えると良いでしょう。


雨対策は必要ですか?

はい。沢で濡れますが、対策しておくと安心です。
 
低山での最強の雨具は傘です。折り畳みの傘を持ってくることオススメします。
 
晴れ予報でも雨対策をしておくことがアウトドアでは重要です。
 
レインウェアは寒さ対策にも使えます。風を防げば濡れていても体温で温かくなります。蒸らして暖かくなる原理を使います。
 
コンビニで売っているレインコート、100均のアルミポンチョ、スポーツ用のウィンドブレイカーでも、登山用のレインウェアでも、どれかがあると雨対策だけでなく寒さ対策にも使えます。


積極的に水に入って遊ぶにはどうすればいいですか?

積極的に水に飛び込みたい、ウォータースライダーをしたい、滝に打たれたいというリクエストが増えています。
 
積極的に水の中に入って遊ぶことは楽しいので、チャレンジするのは良いことです。もちろん、できる限り濡れたくないという遊び方もありです。
 
ただし、濡れることのリスクがあります。それは低体温です。「全身ずぶ濡れになり風に吹かれると身体は冷やされて低体温症になる」ことがあります。
 
対策は2つあります。濡れても乾きやすい化繊のウェアを着ること。濡れたものが乾くときに熱が奪われるので、ウィンドブレイカーやレインウェアなどの風を通さないウェアを外側に着ることです。
 
専用のウェアが欲しい方はこちらを参考にして下さい。
 
経験上、都内の気温から沢の中では体感温度はマイナス10℃くらいなのかと思います。都内35℃なら沢では25℃位な感じです。
 
都内は猛暑日で35℃を超えているときには積極的に水で遊んでも気持ち良く最高です。都内が30℃位ですと水に濡れてちょっと涼しいかなという感覚です。それ以下の気温だと寒いと感じる人がでてきます。
 
寒さへの感受性や耐性は個人差がとても大きいです。低体温症ではないかと感じたら遠慮せずに教えて下さいね。
 
また、着替える施設などはありませんので、外で着替えます。それか、解散後に京王高尾山温泉 / 極楽湯で温泉に入ったり、高尾ベースでシャワーを浴びて着替えるのも良いかもしれません。


女性の疑問について

僕自身は男性なのでわからないこと多いのです。なのでWomans PEAKS 2022などの雑誌を参考にして下さい。この中の特集記事「わたしたちの生理のはなし」のコピーはこちらにあるので良ければダウンロードしてご覧下さい。


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